宮本 伸吾 自己紹介

第45回(平成26年)富山県建築賞優秀賞の授賞式

公開日:2015/01/24(土) 更新日:2018/07/06(金) すべて

23日(金)、第45回(平成26年)富山県建築賞優秀賞の授賞式がありました。

富山県建築賞優秀賞を受けたのは、『高岡の家 もみじ』です。






その講評です。(富山県建築賞のHPより)

数寄屋のようにも感じた大壁造りの新しい和の空間を有する住宅です。
階段の踏み板のアールをはじめ建具、天井なども細部にわたって詳細
に考え抜いて、大工による仕事で構築しています。富山固有の大工の
優れた技術を将来へと伝承し改革を牽引するディテールのようです。
直線と直角で構成される木造軸組構造を手がけてきた大工にとって、
吹き抜けの空間を覆う雲のような曲線の繋がる天井を仕上げるのは苦
心の作であったと思われます。全開する開放的な木製窓には網戸も取
り付けられています。押し入れのような狭い寝ころべる書斎空間は主
人が楽しむための面白い仕掛けです。雑木を植栽した四季の変化を楽
しめる庭に建物から突き出た木製デッキは、とりわけ初夏には心地よい
コミュニケーションの場となることでしょう。
子育てを終えた夫婦の「終の住み処」として、施主の要望に応えてい
ると思われますが、施主のイメージをそのまま具体化するのではなく、
設計者がそれ以上の仕掛けを呈示し、多様な要素が統一感を持って構
成されているところに注目するとともに、大工技術の可能性の広がりを
示唆しています。


授賞式には、設計者の伊礼さんにも来て頂き、賞状と記念品を頂きました。






 

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