良い本に出会い!

「向こう三軒両隣」・・・・・(子供達に伝えたい家の本)
建築家 田中敏博著

近所で仲良く暮らせなければ楽しくない。
気持ちよく近所で暮らすには、どうしたらよいのだろう。
みんなが無関心になってしまった近所について・・・
日本のこれからの家づくりに大切なこと、田中さんの考えが書かれている本です。

 表紙


道は生きていた。

我々が子供の頃(1950年~1960年代生まれ)、車の入って来ない表の道や路地が遊び場であった。
学校から帰ると、町内の子供達は皆、道・路地で遊び、その遊び場が学びの場でもあった。

そして、車が道の主役になるにつれて、子供達の遊び場が車に取られていきました。

車が行き来するようになり、向かい側の家との関係が分断されていきました。

道から子供達が消え・・・・・そのうち思いやる心までもが消えていきました。

車が少なかった頃の家は、道に向かって開かれていました。
戸を開け放して風を・・・・・
前の通りで遊ぶ子供達の元気な声を・・・・・自然に取り入れ
近所・向こう三軒両隣、皆仲良く声を掛け合い、助け合いながらつつましく暮らしていました。

しかし、この頃の家は、暮らしや街に対して、閉じてしまった家が多くなってきているように思います。
人の集まりに例えると、互いに無関心だったり、自分勝手だったり、文句を言ったり、いばったり。
てんでんバラバラ・・・・・

家はくらしにも、街にも、おおらかに開いていたほうがよいと思います。

などなど、田中さんの家づくりに対する考え方が綴られていましたが、
なつかしくもあり、ほろにがさも感じられるこの本。
家を建てることを生業(なりわい)としている自分が、いつの間にやら忘れてしまい、
道に・世間に閉ざした家づくりを施主様に勧めていた・・・・・と、
久しぶりに気がつきました。

いい本でした、ホントに。

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